回転空転フルスロットル。

沖縄の会社員の日常の空回り+酒とごはん+富士山登頂を目指すブログです。

ギョーザのように包み隠せない話。~看板に偽りあり~

 きのう2日の沖縄は快晴。物置でホコリをかぶっていた自転車を引っ張り出してタイヤに空気を入れる。そのまま浦添の自宅から那覇新都心へこぎだした。20分程度で到着。買い物したりラーメン食べたりと休日っぽい一日となった。新都心公園の新緑が目にまぶしかったな。

 昼間暑かったせいか、夕方になると考えるのは「シュワッとした酒飲みたい」。ビールやレモンサワーがじわじわと脳内を侵食。これら悪魔の液体たちは僕に一つの司令を出した。

 

 「ギョーザ食おうぜ

 

 のった、とばかりにバスで繰り出しました那覇市久茂地午後6時すぎ。ところがお目当ての川沿い「金五郎」はすでにいっぱい。ゴールデンウイーク、10連休は取れなくてもさすがに3,4,5日は休みの人が多いのだろう。若者を中心ににぎわっている。

 

 ジューシーな大ぶりギョーザを諦め、小ぶりパリパリバラエティー系の「チャオチャオ」に目標を切り替えようと、しばらく川沿いを進んだところにあるチャオチャオの店内をのぞく。ここも混んでる。まだ6時すぎだぞ。いつからこんなギョーザ大好き県民になったんだ(お前もな)。カウンターに空席があったのだけれど、両隣がそれぞれけっこう太った男性。リアル狭い肩身の予感。店員さんに「今度にします」と告げて店を出る。ギョーザ難民かよ。

 

 ―それから那覇の街をさまようこと30分。最終的に、ギョーザにありつけたのは牧志「弐ノ弐」。

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 こちらの焼きギョーザもやや小ぶり。皮のパリパリがいい感じで、五香粉(ウーシャンフェン)も香り立つ奥深い味。ただ、僕の好みはやはり大ぶりジューシーなやつ。水ギョーザの方がもっちり皮たっぷり肉でおいしかったな。

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 たっぷり歩かされた難民はメガレモンサワーを注文。後はひたすらギョーザとサワーを交互に口に運ぶ作業を繰り返す。うまいなー。ギョーザ欲は満たされ、悪魔の液体たちは天使の液体に姿を変えた。レモンサワーが進む。そう、世界は安定したのだ。

 

 安定した世界の中で僕は、そういえば浦添の自宅から歩いて行ける場所に、ギョーザ推しの居酒屋がオープンしていたな、ということを思いだした。通りすがりにギョーザをPRする店頭の看板を見たのだ。わざわざ那覇に出てきてギョーザ難民になるより、近所のあの店で食べた方が良かったかもな。そんなことをゆるゆる考えていた。

 

 そしてきょう、またその居酒屋の前を通りがかる機会があった。あらためてギョーザの看板の前に立つ。

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 (…あれ?おかしくないか?)

 疑問がこみ上げ、即座にツッコミに変わる。何がおかしいか。まずはその看板を見てほしい。

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『沖縄初!』…って絶対そんなわけないー!!」

 

 ちょっと思いだしてみても鉄鍋餃子、県内の和民とか、紅虎餃子房とかでメニューにあった気がするぞ。

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 …ほら、少なくとも2軒はあるぞ。

 

 何だろうなあ。この感じ。ひょっとして「鉄鍋」じゃなくて「鉄なべ」が沖縄初なのか。書き方なのか。いやいや「鉄鍋餃子の看板が沖縄初なんですよ」なのか。どちらにせよ疑惑と誤解を生んでいる時点でダメだと思うな。

 

 これってけっこう、個人的にはため息事案で、狭い世界のアイデンティティーというか、こういう「ろくに調べもしないで看板に載っけちゃう店長」的な考えが足りてない感じに加え、それを「『これ、本当に沖縄初でいいんですか』と確認しないで看板を制作した業者」ね。この看板がらみで、半端な仕事をした大人が少なくとも複数人いるってのがとってもよろしくないな。

 

 そう、言っちゃえば「フェイクニュース」。店頭にうそを掲げているんだから。

 

 「沖縄初」の鉄なべ餃子を売りにするこの居酒屋を、生温かい目で見守っていこうと思う。もちろん食べに行くことはないだろう。