諸先輩方の「病気自慢」への対処法は。
職場の先輩に「病気自慢」をされる。
「年度替わりだ令和だGWだって飲み歩いてただろ?だいぶ内臓やられちゃってさ。
この前血尿が出ちゃってな」
「血尿?だいじょうぶなんですか?」
「あー、俺はもうボロボロだよカリイ。もうすぐ入院かもな」
「そんなことないですよ。『病は気から』っていうじゃないですか」
…みたいな感じ。
こういう病気の話をしたがる人って、やっぱり心配されたがりなんだろう。心配されることで自分の存在意義を確認しているわけだ。「大丈夫ですか?」「先輩がいなくなると困りますよ!」「しっかりしてくださいよ!」なんて言われて、…ああ、俺ってやっぱ、必要な存在?なんて悦に入りたいのであろう。
それで、この「病気自慢」が厄介な点は、無視しにくいっていうか、簡単に流してしまえないところにある。
極端な例だけど、
「オレ、実は末期がんなんだよねー」
「ああ、そうなんですか」
…などと流してしまうと、明らかに人道に反している。うかつに対応すると、こちらの人格が疑われてしまうではないか。
だから諸先輩方の「病気自慢」に対しては軽くうんざりながらも、「大丈夫ですって」「頑張って下さいよ!」なんて励まし続けるのが正解なんだろう。なるべく話を広げずふくらまさず、身をかがめて目前の嵐が過ぎ去るのをじっと待つのだ。
―しかし、僕と先輩の会話中に通りかかった入社2年目の女性、Tさんは凄かった。
先輩「あ、Tちゃん!(なにが『Tちゃん』だ)なあ聞いてくれよTちゃん、
おれ、この前血尿出ちゃってさあ…」
僕はそれを聞きながら、「さあ始まったぞ…」なんて呆れていたのであるが、それを受けたTさんの返し。
Tさん「血尿?…あー、でも私もこの前、鼻血出しましたよ!」
…Tさんすげえ。「血尿」と「鼻血」、同じ土俵かよ!
社会人として、まだまだ勉強が足りないなと思ったな。うん。
ここでみなさんご唱和ください。
「病気自慢をする人は」「センスが一番病んでいる」
「病気自慢をする人は」「センスが一番病んでいる」
ご清聴ありがとうございました。