回転空転フルスロットル。

沖縄の会社員の日常の空回り+酒とごはん+富士山登頂を目指すブログです。

自律神経系魔法使い群。

 …昨日、仕事から帰ってきたら、くしゃみはするわ熱っぽいわで、なんだか体調が
 思わしくなかったのである。
  「あー、風邪ひいた。…ハ、ハ、ハックション!」
  ボワーン!
  「…呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」
  「わ、わ、あんた誰だよ?」
  「ハクション大魔王でおじゃるよ」
  「ああ、あの有名な!そんなしゃべり方だったっけ?」
  「資料なしでおじゃるよ
  「そうなんだ…悪いけどさ、風邪ひいてるみたいなんだ。帰ってくれる?」
  「せっかく出てきたから、得意の魔法でご主人さまのために働きたいでおじゃるよ」
  「いいよいいよ。ズー。じゃあおやすみ」
  「身を粉にして働くでおじゃるよ」
  「風邪薬飲んだから眠いんだよ、寝かせてよ」
  「馬車馬のように働くでおじゃるよ」
  「気持ちだけ受け取っておくよ」
  「千鳥ぐらい働くでおじゃるよ
  「微妙だなあ…いいから、帰ってよ」
  「残念でおじゃる…さよならのあいさつ、ジャンバラヤ!」
  「『ジャンバラヤ!』ってなんだよ…とにかくやっと帰ったか。眠い。フア~ア」
  ボワーン!
  「…呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」
  「わ、また変なの出てきた。…きみ、誰だよ?」
  「アクビちゃんだレム!」
  「ああ、そんなのもいたね。そのしゃべり方ももちろん…」
  「資料なしだレム!」
  「やっぱり。せっかく出てきてくれたのに悪いけど、だるいから帰ってくれる?」
  「そーんなー!得意の魔法でご主人さまのために働きたいレム~!」
  「だから、別にいいって…ゴホゴホ」
  「…ノンレム?」
  「いや、意味わかんないし」
  「わかったレム。帰るレム~!」
  「…レムレム言いやがって…ヒック!いけない、しゃっくり始まっちゃったヒック!」
  ボワーン!
  「…呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」
  「ヒック!…今度は何だよ!…ヒック!」
  「しゃっくり大魔王だケイレン!資料なしだケイレン!」
  「いやまだ訊いてないし!そんなのいるのも知らなかったし!」
  「いつも君のクラスの一番うしろにいるケイレン!」
  「そりゃパーマンでしょう?…ヒック!…とにかく、あんたは何だか使えそうだよ。
  このしゃっくり止めてよ…ヒック!」
  「しゃっくりは私のレゾンデートルだから、その頼みはいかんともし難いなあ…」
  「なんで急に素なんだよ!」
  「まあ、ご主人さまのためならしょうがないケイレン!しゃっくりをなおす呪文を
  唱えるケイレン!…OH!カクマック!
  「何て安易な呪文なんだ…あ、でも、しゃっくり止まったみたい…ありがとう、
  しゃっくり大魔王!」
  「お礼は見てのお帰りだケイレン!ジャンバラヤ!」
  「流行りかよ!…取り合えず、これでようやく…眠れる…グウ」
  ボワーン!
 
  …眠っているあいだ、熱に浮かされもうろうとした状態で、僕は「魔女いびき」とか、「歯ぎしり大魔王」とか、「ねごと王子」とか、KANA-BOONとかが次々と現れては消えるのを見たような気がするが、そんなことはもうどうでもいいのだおやすみなさい。